先日以下の記事を書きましたが、
そう言えばwebエンジニアの向き不向きは文系理系というよりも「国語力」じゃないか!、
という話を仲間内で話していた事を思い出しました。
webエンジニアこそ国語力が必要
「国語力」が必要だと思った理由を述べたいと思います。
ドキュメントを読む
webエンジニアが読むドキュメントは多岐に及びます
- 開発する言語のドキュメント
- その言語のフレームワークのドキュメント
- 開発するwebのサービス内容の仕様書
- 担当するタスクに関する要件定義等のドキュメント
- テスト仕様書
webエンジニアをやっていると様々なドキュメントを読むことが多いです。
ですが、国語力が高ければより早く理解できるんじゃないかと思います。
開発中だと時間がない状況も多いので、できれば一回読んだだけで理解したいですよね。
また、英語のドキュメントを読む場合であっても、
(もちろん英語力も必要ですが)脳の思考ベースである母国語で考えて読み解く力が必要です。
言語やフレームワークのドキュメントは英語のものを無理やり和訳したものが多いので、国語力云々の前に読みにくいです。
ドキュメントを書く
現場によっては以下のようなドキュメントも書かされます。
- 処理概要
- 画面仕様書
- 詳細設計書
エンジニアが一生懸命書いてたとしてもプロマネさんに、
プロマネさん
とか言われて書き直しを求められてしまいます。
このやり取りでとても消耗するので、
なるべくわかりやすい文章で一発で受理してもらうためにも、国語力は必要です。
バックログやチャットなどのやり取り
webエンジニアは口頭よりもテキストでのやり取りが多いです。
この時にいかに短文で的確な情報を届けるかが勝負になります。
こんなときも書き手と読み手の双方の国語力が高いとすんなり通ります。
そうでないと質問のやり取りが発生して消耗してしまいます。
ソースコードを書く
ソースコードだって形は違えど読み物という点では国語力(この場合は表現力)が必要だと思います。
変数の名前の付け方が適切なおかげでその値の内容が非常にわかりやすかったり、
複数のロジックをソースコード上での位置関係を揃えて対比させることで読み手が理解しやすい表現にしたりと、
国語力の高い人が書いたソースコードは理解しやすい印象があります。
まとめ
- webエンジニアは文系理系という区分け以前に国語力の方が重要
- 各種ドキュメント(英語のドキュメントも)の読解力が高いと仕事も早くできる
- テキストコミュニケーションが多く、読みて書き手の国語力が高いとスムーズ
- 国語力が高いとソースコードもわかりやすくキレイに書ける
以上でこの記事終わりですが、気になるニュースがあったのでそれに絡めてもう少し記述します。
日本の子どもの「読解力」8位から15位に急落
ちょっと話が脱線しますが、最近のニュースで日本の子どもの「読解力」の国際順位が低下したというニュースがありました。
参考 日本の子どもの「読解力」8位から15位に急落――“PISAショック”をどう読み解く?Yahoo!ニュースこの試験の内容が公平なものかどうかは知りません。
もしかしたら英語で作られた問題を無理やり和訳した結果わかりにくい文章になっていたのかも、なんて想像もできますので。
素読をすれば、国語力が上がる!
参考 松田雄一「素読をすれば、国語力が上がる! ~古典や名文で子供の能力開花~」(かざひの文庫)を読んで加代昌広研究室「素読」は時代劇やなんかの寺子屋のシーンで師範の声に続いて生徒たちが「子曰く~」と論語を読み上げているあれです。
子供の教育の一環で、文章を頭で理解するものではなく、何度も繰り返し読むことにより、体に覚え込ませることを目的としたものです。
かつての日本人の国語力は高かったみたいですから、幼児教育で「素読」を復活させたほうが良いのかなと思います。
webエンジニアにとっての「素読」
webエンジニアとしてドキュメントを読んでいると難しいことも多くて理解できないことが多いです。
そのwebエンジニアの勉強も理解できないけど繰り返し体感するということで「素読」に近いと思います。
そして、ある日何気なく過ごしていたら以前学習した内容の点と点が繋がり、
「はうあ!」
と、完全理解(点と点がつながって線になる)する時が来ます^^;
なのでもし時間が許すのであれば、すぐに理解できなくても諦めず気長にやっていきましょう。