節約とケチの認識の違い

エンジニア大家

こんにちは、エンジニア大家です。

webエンジニアをやりながらアパート経営をしております。

数年前、まだ私が投資不動産を買う前の話です。

とあるセミナーで知り合った投資家(仮にAさんとします)とご一緒した際に、その節約ぶりを知り私は衝撃を受けました。

ところが、その話を私の友人数名に話したところ「単なるケチじゃん!」と笑われたのでした。

それから7年ほど経過し、成功しているたくさんの投資家さんと知り合うようになりましたが、

皆Aさんと同じような節約に対する考えをお持ちでした。

逆にそれほどうまく行ってない方(伸びしろがある方)は私の友人のように節約を「ケチ」と断定している人でした。

今回は節約とケチの認識の違いについて私なりの考えをまとめました。

節約とケチの認識の違い

事象

セミナーで知り合った投資家Aさんは会社員として証券会社に勤務しつつ、いくつかの不動産を所有しながら住居や店舗として賃貸経営をされていました。

その時は民泊も流行りだしていたので試しにやってみた矢先だったそうです。

既に半年程度先に民泊運営をしていた私に興味を持ったようで、その方の民泊物件を見学しつつ意見交換をしようとお誘いを受けました。

土曜の昼下がり、民泊物件のリビングに通されて飲み物を頂いたのですが、コップに入っていたのは単なる「水道水」でした。

じつは、駅で待ち合わせてから移動してる最中に「飲み物調達します」とのことで事スーパーに一緒に入りましたが、

どうやらAさんが期待していた安い飲み物がなかったようで結局何も買わずに出ました。

結局のところ出された飲み物が「水道水」ということに私はとても新鮮な気持ちを持ちました。

一通り意見交換をしたあと、夕方になったので一緒に居酒屋へ行くことになりました。

着席したあと、Aさんはしばらくスマホを真剣な眼差しで操作されていました。

私はてっきり「何か仕事のメールでも入ったのかな?」と思い、黙ってそれを待ち続けました。

しばらく経ってAさんはスマホ画面から目をはずし店員さんを呼びました。

(Aさん)「すいません、このクーポンで10%オフになりますか?」

と。

要するに真剣な眼差しで居酒屋の「クーポン」を探していたようでした。

そしてそのクーポンは最初に申告しなければ割引を受けられない代物だったので、最初に真剣に探していたようでした。

格言

私はキョトンとした顔をしていたようで、それに気がついた投資家さんが一言いいました。

 

(投資家Aさん)「さっき水道水だったときも同じ顔をしていたね笑。驚いたかもしれないけど、俺はこうやって節約をし、円でも多く投資に回したいんだ!

と語気を強めおっしゃいました。

私はその時、稲妻に打たれたような衝撃が体中に走ったことを今でも鮮明に覚えております。

投資家Aさんの資産

その投資家さんはサラリーマンの傍らとある事業で成功され、1億円程度のタネ銭ができたそうです。

一億円を元手に、関東1都3県にアパート・商業ビル・戸建て等を所有されておりました。

さらに元自宅をシェアハウスとして運営しつつ、空き部屋を民泊で回しておられました。

本業のサラリーマンも超有名企業にお勤めなので、本業と副業合わせたら相当な額の年収じゃないかと当時の私は予想できました。

使う時は使う

明らかに年収も資産も少ない自分の方が気軽に飲み物を購入したり居酒屋で飲み代を払っていたことに気が付きました。

逆にAさんは飲み物を買わずに水道水を提供したり、クーポンを使って飲みに行く等、積極的に節約をされていました。

それでもお金を「贅沢」に使う時は見事に使ってました。

それは売り急ぎ物件を見つけた際は複数のクレジットカードのキャッシング枠を使って2千万程度の現金をATMから調達して物件の購入資金に当てていたことです。

金利は確か14%〜だったと思いますが、そういう局面では何のためらいもなく高額な手数料や金利を使うのでした。
(後から融資を受けてキャッシングは早期返済されたとのこと)

節約に対する考えが変わった

この経験から自分の中で何かが変わったと思います。

例えば、普段なにも考えずにランチを食べたり、自販機でジュースを買ったりしていたわけですが、

自分は毎日1000円以上もお金を使える身分なのか!?

と。

Aさんは既に多額の資産を持っているにもかかわらず、手弁当や水道水で頑張っているのに。

このあたりから自分は労働者から投資家のマインドに変わることができたと思っています。

ランチ+缶ジュースで一日1000円を使った場合年間365000円、

それを賄うための10%の投資商品を買うとしたら365万円が必要。

つまり

365万で10%の投資商品を持ってやっと一日1000円の贅沢をしても良いのだ!

と。

興奮して友達夫妻に話した

この経験で覚醒した僕は投資に興味がある友達に意気揚々と話したところ、

その友達の奥さんの方がめちゃくちゃ冷たい目をこちらに向けながら

「それ単なるケチじゃんwww」

と言ってきました。

この時私は、

「いや、ケチと一言で片付けるのはあまりに短絡的すぎます。この方はクレジットカードで現金を作るような決断力があり、普段なら絶対に支払わない金利や手数料を時には支払うのです。そして多くの支出は投資に使うので日本の経済を回す原動力になって居るはずです。むしろ、自分の食欲や心地よさや見栄を優先してお金を使い、投資したいと言いながら節約をバカにしたり、たかだか3000円のセミナー代も高いと文句を言ってる方がよっぽどケチだし経済効果も低いと思います」

と言いかけたが、辞めておいて良かった。

おそらくヒステリーに反論されて私がその家族との共演NGとなっていた事でしょう。

労働者にはわからない感覚

「お金があるんだから飲み物を買えばいいじゃん」

と単純に考えることができた時代は逆に幸せだったかもしれません。

今自分は現金で不動産を買い進めてきたため、一時的にですが、現金が少なくなってしまいました。

もちろん後から融資で回復するわけですが、物件購入後の自分の銀行残高の少なさに驚愕してしまいます。

水道水を飲めるだけでもありがたみが湧いてくるのです。

これは投資をして自己資金が減る経験をしなければリアルに感じにくい経験かと思います。

逆にこの経験ができるからこそ、一般的には考えられないくらいに節約に勤しむことができるのだと思います。

まとめ

  • 成功している投資家は徹底的に節約をするが、投資に関しては惜しみなく、またタイミング良く使うことができる
  • 投資家の節約は時にエゲツないが、これは手持ちの現金が減る経験をしなければリアルに感じることができない
  • 上記故に投資経験のない人(特に女性)は節約とケチの区別がつかず、金がほしい投資がしたいと口では言いながら浪費をしてしまう傾向が強い

おまけ(節約ルール)

なんでもかんでも節約すれば良いというわけではございません。

やはり人付き合いもあるし、自分自身に対するご機嫌も取らなければなりません。

私はルールを決めました

・スポーツジムやサウナなど自分の健康や心地よさ向上のコストは月1万程度は払う(セロトニン的な幸せ)
(投資家仲間や仕事関連の)懇親会や飲み会や差し入れなどは積極的にコストをかける(オキシトシン的な幸せ)
・節約したらテンションが下がって生きる気力がなくなってしまう品(洋服や車など)に関してはCFと貯蓄額を鑑みて程よい金額をかける(ドーパミン的な幸せ)

幸せを感じるホルモンは3つ(セロトニン、オキシトシン、ドーパミン)と言われています。

心と体の健康はセロトニン、人とのつながりや愛情はオキシトシン、ギャンブルや投資や贅沢品の買物などはドーパミンという感じで幸福物質が分泌されるそうなので、
これらをバランス良く満たすようなお金の使い方を心がけると良いと思います。

特に運動は心と体の幸せを同時に味わうことができますし、うつ病や酒タバコへの依存も軽くなるということでかなりオススメします。詳しくは下の書籍にガッツリ書いてあるので投資家になるならないに関係なく一度読んで欲しいです。

不動産投資についてnoteにまとめました。もしよろしければ買ってください????

また築古不動産投資に興味がある方はこちらも参照してください。

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